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ゴリラ風船

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何かすごい名前がついていますが実際の名称です。風船というと今は、バルーン アートなどと色々な芸術作品になっていますが、個々でご紹介するものは普通 の風船です。たかが風船と思われますが、この風船一つで30年以上も前にヨーロッパやアメリカまで招待された「口上売」(こうじょうばい)の香具師がい ました。

国内でも、テレビや新聞でも紹介されたことがあります。お名前は忘 れてしまいましたが屋号の「ゴリラ商会」は忘れることが出来ません。よく話していたのは「風船でよその国へ行ったのは俺だけだぞ!!」と必ず言っていました。いつも、地割された所定の場所へ商売道具を並べるのは必ず奥さん、その脇で一升瓶を抱えて、へべれけになるまで飲んでいるのは当の本人、この光景は長い年月変わりませんでした。

そして、昼寝、他の店は商売を始めているのに平気です。この方の容姿を表現すると身の丈6尺(180cm)体重25貫(90Kg?)顔は黒く日焼けし鬼のような感じです。一瞬近寄りがたい感じなのですが本当はとてもやさしく、子供が好きで夕方目がさめるころになると、やっと本業の支度をします。支度と言ってもタオルで鉢巻をするだけ、皆もこのことを良く知っていてこのころになると、どことなく人垣が出来ているのです。

とこ ろが足元はまだ定まらずフラフラしながら足踏みのポンプを用意、まず細長い風船を膨らませます。(たこの鉢巻に使用する)この用意が出来るころには、すごい人垣になっています。これからが口上売の始まり客さんとの掛け合い、悪口ばかり浴びせ、まるで漫才、そしてメインの風船をおもむろに膨らませる。このときに得意の「お経」を唱える、それもすごい形相で・・・このころにはお客さんは皆、完全にゴリラ商会のおじさんに飲み込まれている。

誰ともなく 「一つくれ」と声がかかると後は、連鎖で飛ぶように売れる、ところが作るの が間に合わない、怒り出す、酒を飲むこれの繰り返しなのに誰も文句を言わず待っている。何か不思議な光景でした。心をつかむ商売の原点、物を作る、言葉を作る、想い出も作ってくれた「ゴリラ商会」でした。後、弟さんも参加されていたのですが、看板役者のお兄さんが亡くなり、その後はほとんど見るこ とが出来なくなってしまいました。※某落語家(・・・三太夫)さんを見ると、売りとしている仕草がとても似ていていつも思い出してしまいます。

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