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針金細工

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「香具師」と書いて「やし」と読みます。一般的にはあまりいい言葉ではあ りませんが「てきや」とも呼ばれています。身近な存在は映画の「寅さん」でしょう。ちょっと職人とは違うようにも感じられるかもしれませんが、販売する品物はいいものではないが「口上」といった話術で買わせる技術、お客さんとのやり取りの「間」の取り方と「言葉」でお客さんの心を掴んでしまう。 このような「技」を生業にしている人も「職人」です。

街中の横丁や寺社の境内を舞台とする人々の職、人、芸の話を連載の形で書いていこうと思いキーをたたき始めることとなりました。 今回は今風に言 えば「針金の魔術師」とでもいえるかも知れない、縁日や学校の片隅で器用にラジオペンチを自在に操り、自転車、三輪車、飛行機、知恵の輪、ゴム鉄 砲等の玩具を見ている前で針金だけで作り出してしまう。

「車」の文字が着いているものは、ゴム動力で動くのもすごい。道具といったらラジオペンチといくつかの鉄パイプのようなもの、材料は3種類くらいの太さの違う針金と輪ゴムだけ、設計図等はない「円」を作り出すために鉄パイプのよう なものを使用する以外は総て目と手の感覚と体で覚えているのでしょうか、作るスピードも三輪車なら時間にして10分もかからないで出来てしまう。当然、遊んでいるうちに曲がってしまったり、壊れる。

その壊れたものを持っていくと、すぐに直してくれる、それも簡単な修理は無料である。針金で出 来ているため耐久性などなくてあたりまえだが「夢」と「思い出」を長い間残してくれている。大量生産では伝えることの出来ない、作り手から伝わる ものがここにあるように感じる。

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