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金魚屋

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毎日が暑い、夏だから暑い…、金魚屋がお題、金魚屋といっても「はて?」 と感じる方のために簡単に説明をいたしますと、現在では「熱帯魚店」がほんの少しだけ金魚を置いている程度か、縁日の金魚すくいくらいだと想います。いつものごとく、時を35年ほどさかのぼりますと、この時代まだ金魚屋として 独立していた時代です。今ほど土地も窮屈でない時代ですから養魚場のように コンクリートでいくつにも仕切りを作り水を張った生簀ごとに数え切れないほどの色々な金魚が泳いでいました。

この金魚屋さんのどこに職人の話と結びつくとこがあるかと申しますと、金魚の話ではなく金魚を引き立たせる脇役たちの話なのです。皆さんご存知の「風鈴」も風鈴屋(縁日のは別)さんはいませんでした。風鈴も金魚屋、もうひとつあったのが風鈴や金魚鉢を引き立たせる小枝(桧葉の小枝)で作った「造形物」。やっと本題のところにきた!!小枝を色々な形状にまとめて針金で組み合わせて灯篭、提灯、帆掛舟、鶴、亀 色々な形にくみ上げ風鈴などを下げたりしたものや、極めつけは箱庭のような 金魚鉢を置く日本庭園の形をしたものでした。

この箱庭には、ビロードのようなコケなども貼り付けてあり実にすばらしい物 でした。 この、造形物すべてに水を打ち常に湿気を持たせてあり、今考えると水、金魚 風鈴の音、色合い、造形などで合理的に涼を演出していたことに関心します。ただし、価格は高かったですね。風鈴や金魚が200~300円で一番安い菱形の物に風鈴をつけると800円位になったと思います。手間隙掛けた技巧の労力とリヤカーを引いていることを考えたら高いものではなかったのかも知れません。私の家の経済力が物差しですから!? ※この時代、うどん一杯がまだ150円位だった。

売り方はリヤカーに金魚の水槽、色々なガラス製の金魚鉢、紹介した作り物と色とりどりの風鈴の音と共に「きんぎょーぇーきんぎょーぇー」の声でどちらが先か夏がやってくる。今でも、金魚屋として現業でリヤカーを引いていらっしゃ方がいると聞いてお りますが、どなたかご存知でしょうか。

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