水笛

 

この文字で判る方は、私の年齢に近い方でしょう。「ピロロロ ロー」と聞こえるような音のする「小鳥」を模した「瀬戸物(現在はプラスチック)」又は「竹」で出来た「笛」なのですが、普通の笛と違うのは、胴体の部分に「水」を入れること。笛に水を入れるとはよく考えついた物です。

 

吹き口から息を吹き込むと胴体の部分に入れた水が空気の気流で振動し、水の形が変動する事により「音」に変化が生まれる。単純な構造ですがなんとも「素朴」な玩具であったことか。
子供からすれば縁日は色々な「色」と「音」と「匂い」に包まれた夢の世界、売る方の「露店」も皆必死です。その場限りの季節物商売、色々な工夫でお客さんを集める工夫が必要なのです。

 

「水笛」を売っている「おじさん」は、奏でるように色々な音で鳴らすことが出来る、珍しさで買って見ても真似が出来ない。すると、子供ながらにおじさんの笛は違うのではと疑いを向ける。そんな子供の心を見抜き「坊主かしてごらん!」とうまく鳴らない買った笛を手に取ると見事なまでにさっきのおじさんの持っていた笛と同じようにで音を奏でる。

 

疑いが晴れても、自分ではうまく吹けない単純な音しか出ない。でも、考えたらこの音が普通の「商品レベル?」であって、その先は「練習」と「奏法」の鍛錬がなければ出来ない「技術」だったのです。たかが「水笛」ですが、大人になって色々なことが判った学習と再度考えされられた思い出でした。

 

今、ネットで見たら「水笛」は色々な素材で作られ販売されていました。「瀬戸物」、「素焼風?」、「竹」、「プラスチック」と未だ健在です。