香具師 「技」

 

縁日、街中で見かけた「職人技」を持った「香具師※やし」の人たちを紹介します。威勢良く歯切れの良い立て板に水の口上で物を売る「啖呵売」、バナナのたたき売りが有名です。商品に関わる「語呂」や歌うようになめらかにリズミカルでもある語りが重要な「口上売」、映画、「寅さん」そのままです。ここで紹介するのは素朴な技能を商売にしている「香具師」の物売りの人たちのあり方です。

 

番外で「泣き売」と言われる昭和40年中頃までいたとても珍しい同情を買ってもらうような出で立ちで道ばたに座り込みうつむきながら泣いているように語り、引っかかる客を待って売る。

 

これには必ず「さくら※仲間」がいて群集心理を使い商売にする「泣き売」と呼ばれた売り方もありました。泣き売の常套句「務めていた工場が火事で焼けてしまい、給料ももらえず焼け残った万年筆が今あるだけでコレを売って生活の糧にする・・・」今考えれば「漫才」ですが、こんな形の「技」の商売もありました。昭和40年頃の池袋の裏路地で最後に見かけました。