縁起文字

 

「縁起文字」正式な名称が判らないくらい不思議な商売の方です。興味を持ちながら話す機会もなく消滅してしまった。時はさかのぼること20年前、年末になると築地の魚河岸に出没する2人組、人垣ができるほど野次馬でごった返している。

 

なにをしているかというと、色々なご商売の方たちがご自分の「屋号」を紙に書いて相方に手渡す、すると白紙の紙ポスターサイズ(A1版)位の紙に見事なまでの屋号の文字を縁起のよい干支、鶴、亀、松、竹、梅を屋号の文字に絡めて(この辺は説明しづらい)3色ほどの墨汁で気合 とともに一気に書き上げる。

 

それは見事な縁起文字となりまさしく「芸術」ともいえる作品となります。とにかく人気があり順番待ちもすごく、とても話 し掛けることなどできない状態が続く、3年目には時間をずらして遅く行った らいない、それが最後となり、後、近くのお店の方に聞いたのですがもう来ていないとのことでした。やはり素性は誰も知らないとのことでなんとも残念なことをしました。横丁の職人でもあり芸術家でもある。