靴べら飛ばし

 

 

何でも遊びの対象に出来る子供の想像力、あのなんともいえない変形している「靴べら」を飛ばそうと考えたのは誰だろう。小型の携帯できるタイプの靴べらしか飛ばせません。飛ばし方はと言うと、靴べらの手に持つ方を人差し指と中指で挟み手首のグリップを効かせ、少し下向きに回転を加えて飛ばすと一度地面に近づき、それから上昇していきけっこな距離まで飛びます。

 

しかし、飛ぶ方向をコントロールできないため障害物のないところで遊ばないと窓ガラスにぶつかり、状況にとってはガラスを割りかねないため、子供ながらに安全な場所でしか遊びませんでした。今のように自動車も多くなく、ましてや自家用車を持っている家はなかった時代の花です。野球のグランドで飛距離を競ったり変化を競ったりで、すごいのは宙返りさせる事が出来る技を身につけた仲間もいました。

 

私は、とにかくまっすぐ綺麗に飛ばすことを心がけ練習を重ねていました。今も変わらぬプラスチックの「靴べら」を見ると怖い物ですぐに指に挟んでみる動作が自然とでてしまう。しかし、さすがに飛ばすことはままならぬこと。本当に純真に遊ぶことだけを考えていた子供時代を振り返り、勉強は全くしなかった自分を思い返すのでした。