缶下駄(空缶で作った下駄)

 

誰の家にも転がっている中身のない「缶」も色々な遊びの材料となっていました。別途書いた「カンテラ※簡易な明かり」でも缶からの話をしましたが、子供に取って物を作るための材料でした。この缶を利用して「缶下駄」ですが「ポックリ」とも呼んでしました。
加工も構造も簡単、缶の縁に対照的に1個ずつ穴太あけて自分の持ちやすい高さになるように紐をつかめるように輪っかにして2カ所の穴に止めるだけ、そして同じ物をもう一つ作り足を乗せて、交互に紐を引っ張り支えながら歩くだけ。

 

たったこれだけですが、缶下駄はいて「鬼ごっこ」したり「徒競走」のような競争もやりました。良いところは壊れても気にならない。すぐに作り直せる。材料は苦労しない。良いことずくめです。しかし、当時、何故に捨てずに各家庭で「缶」を残しておいたのか?
大人も色々な容器として転用をしていました。我が家は「釘」の入れ物と洗濯屋なので洗剤をすくう容器の代用でも使っていました。

 

同様に他所では、色紙を貼り付け綺麗に飾ったペン入れや小物入れにもして利用してきた時代です。そして最後の行き場は、他の鉄くずと一緒に「廃品回収」に出す。ここまでで「缶」の役目は終わりとなります。今のように「リサイクル」の考えはまだありませんでしたが、何でも大切にする心が普通に皆持っていたような気がします。