木製コマ

 

昭和30年当時、駄菓子屋で販売されていた「木製のコマ」は何種類かありました。大きなサイズの芯までが「木製」で出来ていてカラフルな色合いのコマで重さもあり、どっしりとした感じでしたが、子供の間ではあまり遊びの対象にはしていませんでした。子供の遊びの対象になるコマは、芯が鉄で出来ている少し小ぶりのタイプが対象のコマでそんなに重くなく、適度な重さと大きさでで好まれて使用していました。

 

他には、小ぶりの指先でつまんで回すタイプのコマで小さな土俵を作り回る長さを競ったり、ベーゴマのように「けんか」させて勝敗を競う遊びもありました。ここで紹介するのは、遊ぶための「技」を持っていないと遊ぶことの出来ない、先に紹介をした「芯が鉄のタイプの木製コマ」でこのコマを、回して手に乗せられなければ「コマを手に乗せた鬼ごっこ」の仲間には入れてもらえない。故に必死に練習をしなければならない技術が伴っていないと仲間に入れてもらえない遊びでした。

 

紐の巻き方から、持ち方、手首の返し方、手のひらに戻す為のタイミングと力加減、等々、子供同士で伝承されてきた知恵と技術でした。この技術はさらに発展し新しい「技」として、手に乗せるだけにとどまらず曲芸師のごとく「水車」、「ケーブルカー」、「滝のぼり」、等の「技」を子供ながらに習得していったのでした。これらのわざと平行して、いかに長く回せるように出来るかもコマに改良を加えるのでした。

 

改良と言っても「芯」の部分を砥石で研いで「中心」を正確に整えるだけなのですが、コマを回したときの微妙なブレを見分ける感覚も身につけていなければなりません。失敗して地面に落とそうものならもう大変でした。すぐに具合を見るためベニヤの板の上で回して状況を見、異常を感じればすぐに補正を掛け、それはもう大切に扱っていました。
ちなみに私、孫たちのコマを手に乗せることはまだ出来ました!!

 

※「水車」とは、紐を巻いたコマを地面に向け、真下に投げ途中でコマを引き上げ、そのときに紐も引き上げられるので、其の紐を方に掛け、そこへコマをの鉄芯を落としてコマが横向きに状態で回す事が出来る技です。

 

※「ケーブルカー」とは、コマを手に乗せて、紐の片側を手に持ち手に乗せてあるコマを紐に這わせて反対の手の方に移動させる技です。

 

※「滝登り」とは「水車」で横向きに回っているコマの紐を方から外して片方の手で少し力を加えてピンと張ると、上の方にコマが登っていく技でかなり高度な技です。