見世物

見世物小屋

 

今ではほとんど見かけなくなった「見世物小屋」、小話で使われたネタに見世物小屋の呼び込みで「大イタチ」の話が有名ですがご存知でしょうか? 客が興味本位に「木戸銭※入場料」を払って見た物は「大きな板」に「赤く塗った点」で「大板血」と洒落の落とし話で使われていました。ここに書くのは小話ではなく本当の「見世物小屋」の話です。

 

私が行っていた縁日でも数年に一度くらいの出し物で、子供ながらに好奇心をくすぐられる貴重な楽しみでもありました。当時の小屋への呼び込みで一番印象に残っているのは「蛇喰い女」が強烈に印象に残っています。後は、今では人道的な観点から絶対にいけない障がいのある人を見世物としていた事ですが、時代の流れでこのことが許されていた事実があったことだけにとどめさせていただきます。

 

但し、「蛇喰い女」に関しては一つの「特技」として書きます。読んで字のごとくそのままに、生きている蛇を丸かじりして食べてしまう。なんともグロテスクな見世物でしたが、見世物のクライマックスで最後に上演される見世物です。でかい網が張ってある「飼育箱?」の中に「青大将」、「ヤマカガシ」、「白蛇?」等がたくさん入っている「飼育箱?」から何匹は取り出し、体にまとわりつかせて客席のすぐそばまで寄ってくる。

 

思わず前に人たちはたじろぎ後へ下がる。女の人はキャーキャー声を上げて逃げ惑う。妙な音楽と爆音のアナウンスの演出と共に場内は盛り上がります。これは、わざと表に聞こえるように演出で行っています。
この後の下りは少しグロテスクな話になりますので、自今判断で読み進めてください。

 

しばらく騒いだ後に、持っていた蛇を「飼育箱」に戻し、今度は「小さめの蛇」を取り出し棒に絡ませ、またも見せて歩くのですが今度のは少し小さくそんなに騒ぐ人も少なく、これからどうなるんだろうのか期待の方が大きいのかもしれません。一通りの演出が終わるとコップに入っている水を口に含み、蛇に向かって吹きかけると蛇の頭の後にかぶりつき蛇の頭を食いちぎり、台の上に飾るように置くと、今度は胴体をそのままにかぶりつきながら本当に食べてしまうのですが、当然、完食はせず二口ほど口に含んだところで終了となります。

 

1日に、何度かの入れ替え(ステージ回数)があるので限度もあると思いますが、こんな漫画に出てきそうな事が、本当に縁日の中でも変わり種の見世物として存在していたのです。
この事実を裏付けるように生まれながらに両手、両足、欠損、日本のヘレンケラーとも言われる「中村久子 女史」の自伝の中で自身の生い立ちの一部として同様の事が書かれています。