昭和42年 高校2年生ビル清掃員のアルバイト出来事色々!? ダスト・シュート(ゴミ処理機構)の清掃は命がけだった?

 

アルバイトに目覚め1年が過ぎ何とか追試を受けながらも高校2年生へ。ビル清掃の仕事もほとんどこなせる万能なアルバイトへと成長していました。この頃には時給も昇給しており楽しくてしようがありませんでした。場所は東京駅の八重洲地下商店街に隣接した地下5階、地上9階の結構当時は大きなビルです。ちなみに今もそのままに現存していることをGoogle Mapで確認し当時の姿そのままで驚きました。

 

ビン この1年間、ほぼ毎日と言っていいくらいアルバイト優先の高校生になっていました。「給料の3倍のギター購入・・・」で高額なギターを買ったための支払もあったのですが、高校生の分際で小金持ちになっていました!? たまにアルバイトのない日は、学校の帰りに友達を引き連れて池袋の繁華街で大盤振る舞い出来ました。ホントに今考えると無駄遣いの何者でもありませんでしが、友達も喜んでくれているし、自分で働いて得たお金ですから気兼ねはいりません。

 

 このビル掃除のアルバイトは、本当に覚える範囲がとても広く勉強はいまいちでしたが実務の伴った技術は「器用貧乏」で覚えるのも早く、綿密に手順や改良点などを見いだし丁寧で綺麗に仕上げる方法なども開発していました。よって、ビルの管理会社からはリーダーのような位置づけに抜擢され、学校の規定の休みの時期(春夏秋冬)には朝から夜まで入っていますから、管理会社の新人社員、昼のパートさん達の指導役まで仰せつかっていました。

 

 話を戻して万能型の高校生アルバイトは、業務における色々な事故や事件、良いこと(入居している会社からご褒美)にも遭遇していました。沢山ある事柄の中で実際に大きな事故になりかけ、ほんの少しで死亡事故となるようなビル全体で大きな問題になった「危険物の不法投棄」の実際の話を書こうと思います。

 

 当時のビルの一部には「ダスト・シュート(ゴミ処理機構)」と呼ばれる機能が各フロアーに設置してありました。これは何かというと単純にゴミ処理機能としてフロアーの中心位置の壁に設置されている、ゴミ(可燃ゴミのみ)を廃棄するための扉が設置されていて取っ手が付いていて開けると地下3階にあるゴミの処理場所へストレートに落ちてく構造になっています。

 

 地下3階までストレートに落ちていく構造になっていますから、最上階の9階からだと地下3階まで50メートル近い落差があります。ここも、堆積しているゴミの量を確認して半分以上になっている場合は、すぐそばに併設されている「ゴミ焼却炉」へゴミをスコップで移動し焼却するのです。焼却はボタン一つで全自動ですから楽なのですが、各階のダスト・シュートの扉に注意書きが書かれていて可燃ゴミ以外の投棄は禁止にも関わらず生ゴミ、空き缶、瓶類(これが事件の始まり)を不法投棄されているのです。

 

 故にゴミの匂いと共にガラスや缶類の仕分けをしなければならず意外と時間を費やしてしまうことが発生します。上階から落ちてくる構造で堆積される、ゴミの施設の大きさは小型のプレハブ倉庫くらいの大きさで結構大きな施設です。その中に入り込み仕分けするわけですから大変です。そして事件は起きました。

 

 たまたま年末でもあり、新しく入ったアルバイト達に研修を兼ねてこのゴミ焼却の注意点と処理の仕方を教えていたときの事でした。私含めて3人が、このゴミ集積の場所の中に入っていて注意点の説明をしている時でした、全く音もなくそれは突然落下してきて爆発したように粉々になりはじけました。それも続けざまに何回か起きたのです。

 

 誰も怪我こそしませんでしたが、しばらくは何が何だか分からずです。気を落ち着かせて新人アルバイトを外へ出し私は状況を見渡し何が起きたのか確認しました。床を見ると粉々になったガラス片が沢山散らばっていました。よく見るとラベルが付いた塊の破片があり「酒瓶」である事がわかりました。

 

 もう仕事どころではありません。すぐに管理会社の課長に見てもらい原因究明です。守衛室に同行しこの事実を伝え、今の段階でどこかのフロアーで酒盛りをしたような会社が残っていないかの確認です。当然、このビル内での飲酒は禁止です。私と管理会社の課長と社員、それと守衛さん2名で手分けして各フロアーで残っている会社を探したのです。

 

 年末は入居している会社の清掃は行わないため、各フロアーの部屋へは行がず普段行わない所を重点的に手分けして作業を行っていきます。故に何処に会社の人が残っているのか分からないため、この事故の後は先に書いた通り手分けしての捜索を行うことになりました。

 

 見つけたのは7階の一部の会社が仕事終わりに、残っている社員たちで酒盛りした後があと連絡がありました。この後は、アルバイトがいきがって出ることは出来ません。顛末はビル内での大きな事故の扱いとなり、何でも相当の問題となりビル所有の管理会社からそれなりの処置が下されたと後で説明がありました。

 

 自分自身怒り心頭でしから後に少し落ち着いて考えたら判った事は酒瓶は重いのと、投げ捨てるときにゴミの投棄口の中に手で瓶を持ってまっすぐに落ちていくよようにし投棄したと感じました。この事故をきっかけに、集積場の施設の中も改装されゴミがストレートに落下してこないよう途中に可動式のトラップのような板が取り付けられました。

 

 この事故をきっかけにビルの入居会社すべてにかなり厳しい通告が届けられたそうです。残念なのは、当日、その事故に遭遇した新人アルバイト2名はそれがきっかけで辞めてしまいました。自分自身、やり場のない怒りだけが残った嫌な思い出です。